雑魚山築きて死屍累々

このゲームの大半を占めるザコ戦。まずこれがこなせなくてはクリアは見えてこない。パターン性の強い傾向のあるボス戦に対して、ザコ戦はランダム要素の固まりであり、純粋な戦闘テクニックが問われることになる。そのため何度も練習をして腕を磨くしかないのだが、戦い方のコツはいくつかあるので、参考にしてみて頂きたい。

 

<ザコ戦の定義>

当攻略で言う「ザコ戦」とは、ザコ及び豆ヘリが多数出現する乱戦状態のこと、もしくはそのエリアのことを指す。

 

ザコ
  <攻撃手段>  ※括弧内の数字はダメージ値。“ダウン”と併記してあるものは、一撃でダウン状態になるもの。
ショット(3)
キック跳び蹴り(6・ダウン)
スライディング(4・ダウン)
投げ(20・ダウン)
爆弾(17・ダウン)
ホールド(特殊)

ゲーム中、最も数多く出現する敵キャラ。基本的にこのゲームのザコキャラはこいつだけなのだが、その代わりに1人1人のアクションが充実しており、ショット・キック・跳び蹴り・スライディング・爆弾・ホールド・投げ・挑発・アピール・敬礼・カメラ目線・敵前逃亡・くねくねダンス・昼寝と、実に多彩なアクションを見せる。所属部隊によって色が異なる。その中に何体か色違いのザコが混ざるが、そいつは通常より耐久力が高いので注意(硬ザコ)。

同時出現数は7体まで。基本的には1体1体は耐久力が低くすぐ倒せるのだが、とにかく数が出る上それらが多彩な攻撃を次々と繰り出してくるため、攻撃の激しさは凄まじいものがある。

 

豆ヘリ
  <攻撃手段>
ショット(3)

ザコと一緒に出てくるサポートメカ。上空を飛び回り、時折停止して自キャラを狙って大量のショットを撃ってくる。

同時出現数は7体。こちらもとにかく出てくる数が多い。また、エキスパートでは撃ってくるショットの量が半端でなく多いので、一斉射撃されると非常に怖い。

 

爆弾について

  地面や壁に着弾するとダメージ17の爆風を起こす。主にザコや幹部ザコが投げてくる。爆風は範囲内にいる自キャラ・敵キャラ・破壊可能なオブジェクト全てを巻き込む。

敵が投げた爆弾をこちらが投げ返すことも可能。但しその場合は性質が少々変わり、敵が投げたものは地面や壁に当たるまで爆発しないのに対し、こちらが投げ返したものは敵キャラ・破壊可能なオブジェクトなどに接触しても爆発する。どちらの場合も自キャラ・敵キャラ問わずダメージを与えるという基本的性質は同じ。そのため、至近距離の敵キャラなどにぶつけてしまうと自分まで巻き込まれてしまう危険があるので注意したい。

 

ホールドについて

ザコが接近時に自キャラを羽交い締めにして動けなくしてしまう技、これがホールドである。マニュアルにはザコに後ろから接近されるとホールドを受けると書いてあるが、実際には正面からでもホールドされる。また、マニュアルにホールドされたらショットボタン連打で抜けろと書いてあるが、「方向キーを左右に素早く動かす+ショットボタン連打」とした方が早く抜けられる。加えてこの方法なら、ホールドを解いた瞬間に投げに化けるので危機回避しやすいという利点もある。

 

<ザコ戦の基本スタイル>

使用武器によって多少勝手が変わるが、基本となる戦い方の軸は同じ。ここではザコ戦における戦い方の基本スタイルについて述べる。

1.足を止めるべからず

ザコ戦において一番大事なこと、それは「足を止めない」ということである。ザコ戦が苦手という人は大抵、これが守れていない。敵の攻撃を食らうまいと思うばかりに、敵の攻撃をチョコチョコと小さい動きで避けようとしているところに集中攻撃を食らってしまう、というパターンが多いのである。まず最初にはっきりさせておくが、ザコ戦を無傷で抜け切ろうなどという虫のいいことを考えてはならない。ノーマルモードならまだしも、エキスパートのザコ戦をノーダメージで抜けるのはバクレツ使用のレッドでも使わない限りほぼ不可能に近い(短いものならいざ知らず、5面クラスの長丁場ではまず無理)。せこく避けようなどとせず、ジャンプアタックや投げなどで無敵時間を作って強引に抜けていく大胆さがまず必要である。また、エキスパートの敵の攻撃密度は凄まじく、足を止めてしまうとたちどころに豆ヘリの集中砲火やザコの爆弾の嵐に見舞われることになる。こうなってしまうと豆ヘリのショットによる仰け反り中に爆弾やザコの投げを食らってしまう、といった具合に一瞬で大ダメージを被ってしまうことになる。こうならないためには絶対に一箇所に留まらないこと、つまり足を止めないことが最大の予防策なのである。加えて、ザコ戦では倒しても倒してもザコや豆ヘリたちが延々出現し続けるため、粘ったところで交戦時間が増えるだけとなり、当然その分危険も増すことになる。つまり、さっさと抜けてしまった方が安全なのである。

以上の理由から、ザコ戦で最も大事なのは「足を止めない」ことであるという結論が導き出されるのである。前進あるのみ。

2.なるべく空中にいること

ザコの攻撃で最も怖いのは何か? それは「投げ」「ホールド」である。投げはやはり1発でダメージ20というのがかなり痛いこと、ホールドはされた瞬間豆ヘリのショットを全弾もらってしまう危険があること(6回ヒットでダウンなのでダメージ18)がその理由。ショットやキックなど少々食らおうと一向に構わない。投げ及びホールドを如何に受けないようにするかが最も重要なのである。

投げとホールドの共通点、それは地上でしか掴れることはないということである。つまり、空中にいればこれらを受けることは無いのである(但し、ザコの手が届くくらい低空だと掴まれてしまう)。加えて、爆弾とスライディングも食らう心配が無い(爆弾は地面でしか爆発しないから)。空中で受ける攻撃はショット(ダメージ3)か跳び蹴り(ダメージ6)しかないのである。なるべく空中にいるようにすれば受けるダメージを抑えることができるわけである。もちろん空中は空中で、豆ヘリのショットで“お手玉”されるという危険もあるにはあるが、単発で20近くもダメージを奪われるようなことは無いし、対処法もある。できるだけ地面にいる時間は少なくした方が安全なのである。

3.ジャンプアタックを連続で出しながら素早く進む

ということで、これがザコ戦での進み方の基本となる。歩くよりも遥かに速く進める上、敵にヒットすれば無敵時間ができる。正に攻防一体。但し、敵にヒットしないとすぐに技を引っ込めてしまう点には注意。空振り時・ヒット中敵がいなくなった時の着地までの間、またそうでなくても着地の瞬間を、「投げ」と「ショット」で巧くフォローしていかなければならない。この「間」のフォローを如何に無難にこなせるか──これがザコ戦の最大のポイントとなる。

なお、連続ジャンプアタックをしている最中にザコの跳び蹴りに逆に蹴り落とされる場合も多々あるだろうが、単純にタイミングの問題なので気にしなくていい。萎縮せずガンガンジャンプアタックで突き進むこと。

4.投げを使いこなせ

「接近してきた敵は即座に投げ飛ばす」、これがこのゲームの鉄則。今まで何度か述べてきた「体術による近接戦闘」とは即ち、「投げを使った戦闘」と同義なのである。投げの威力は非常に高く、ショットやジャンプアタックでは死に難い硬ザコでも、投げなら一撃で倒せる。また、投げ飛ばした敵キャラを他の敵にぶつけることができるが、これの威力も投げ同様非常に高い。つまり、ただ投げるだけではなく、他の敵キャラにぶつけるように投げるのが望ましい。

但し、強力な投げにも一つ欠点がある。それは、投げモーション中は停止状態になってしまうことである。つまり、足を止めているのと同じということになる。投げモーション中は無敵だと言っても、停止中に集中攻撃を重ねられると硬直解除と同時に食らってしまい、避けようが無い。連続で投げを行って無敵時間を作る方法もあるが、敵が複数自分の側にいなければならないし、そもそも「投げ→投げ」の繋ぎの一瞬は絶対に無敵が解けることになるため、根本的な解決にならない。このことにより、投げを使う際には次のことに留意する必要がある。

連続で投げを行うと、長時間同じ所に留まってしまうことになるため集中攻撃を受けやすい。状況次第では有効なことも多いが、多数の敵が密集しているような場面では控えてショットにした方が無難。

地面での硬直は投げ・ホールド・爆弾の標的になるため大変危険。ザコ2人までなら問題無いが、3人以上密集している場所での投げは禁じ手と言ってもいいほど危ない(2人までなら「投げ→もう1人にぶつける」で倒せるが、3人いると残り1人に高確率で掴まれる)。また、ザコの手が届く低空での投げもこれと同様。

上2つも要はこういうこと。空中ではせいぜい跳び蹴りを食らう程度で済む場合が多いので別に構わないが、地面・低空では非常に危険。注意すること。

5.ショットは撃ち時を考えて

まず、当然のことながら足を止めて撃つのは基本的には禁忌なのだが、自キャラ周囲に敵キャラがいない場合など、明らかにショットを撃った方が良い状況なら勿論撃っても構わない。この辺りはプレイヤーの判断に依る。

投げとショットの役割はジャンプアタック後の着地までのフォローであり、そしてショットは投げが使えない(使い難い)場合の手段となる。例としては、
(1)周囲に敵キャラがいないが離れた場所で密集している。
(2)着地点に3体以上のザコがいる。
(3)着地点にザコがいるが投げにはあとちょっと届かないくらいの位置にいる。

……などといった場合にショットを使うと有効な場合が「多い」。
ところでショットを撃つ目的だが、敵を倒すことよりも敵キャラの「動きを一時止める」ことに重きを置く。ショットをバラまいて敵キャラを仰け反らせ、次のジャンプアタックの邪魔をされないようにする、これがショットの主目的となる。

 

まとめると、
ジャンプアタックをひたすら連続で出して前進しながら、合間の隙を投げとショットでフォローする
というのがザコ戦での基本スタイルとなる。言葉にするとシンプルだが、合間合間で投げかショットかの選択・判断を臨機応変且つ瞬時に行っていかなければならないため、非常に忙しい作業である。しかし、これがザコ戦のスタイルの主軸であることは揺らがない。連続ジャンプアタックは問題無いだろうから、後は投げとショットをどこまで的確に使いこなせるか、そこはプレイヤーの努力に掛かっている。

 

その他ザコ戦でのポイント

“お手玉”とは、空中で敵のショットを食らって非ダウンのふっとび状態になったところに次々ショットを当てられて巻き上げられてしまう状態のことを指す。空中でショットを食らった場合の対処法は2つ。すぐさまジャンプアタックか投げで無敵時間を作るかョットをバラまいて周囲の豆ヘリを蹴散らすか。すぐ側に敵キャラがいる場合は前者、いない場合は後者をとる。ハラキリの場合はグルグル回すことでショットを全て消してしまえるので、状況に関係無くショットを使うことにしてもいい。

お手玉は素早く対処しないとあっという間にショットをフルセット食らってしまいかねないので、空中で「食らった!」と思ったらすぐ反応できなければならない。注意しておくこと。

特に活用したいのが昇降可能な地形。蹴上がり&ぶらさがり移行は無敵状態を任意に作り出すことができる貴重な手段であるので、回避に攻撃にと有効に使っていきたい。

 

<武器別のポイント>

適度な範囲にバラけるため、敵集団を撃った際に取りこぼし難い利点がある。反面、単発の威力が低いので一瞬ではザコを倒しきれない場合が多いがこれは仕方がない。とりあえず動きが止めれるだけでも良しとしよう。

SSならではというポイントは特にないので、基本スタイルに忠実に進める、という外ない。そういう点ではある意味最もプレイヤー自身のセンスが問われる武器であるのかもしれない。とはいえ武器自体の性能は優秀なのであまり苦に思うことはないだろう。
進んでいるうちに画面の左上辺りに豆ヘリが溜まってくるはずなので、余裕があるときに軽く撃って始末しておくといい。SSなら一瞬でできることなので問題無いだろう。

 

射程が短いのでどうしても近い距離での戦いになる。そのため他の武器以上に敵に囲まれやすいので注意したい。ショット自体はパワーは強いが、幅の狭さゆえに敵の集団を巻き込みきれない場合が多い。ショットを振ることである程度補えるが、なにしろ一瞬の攻防、完全とはいき難い。SSよりも若干投げの比重が大きめになるだろう。

ハラキリの場合、届かない位置から豆ヘリに大量のショットを撃たれることになるのだが、これは空中でハラキリを振り回して消す。但し、ジャンプアタックや投げの無敵で抜けられそうならばそっちの方を優先した方がいい。

 

当然だが一々コントロールしているような余裕は無いので、暴走させて使う。名付けて「走れロンリー」。
ジャンプアタック後、空中で右下へ撃ち出し、地面付近で軌道を右に変えてその瞬間ショットボタンを放す……という操作を繰り返しながら進む。

  こうすると、火の玉が地面を這うように右()へ飛んで行く。これは、ボタンを放すとその瞬間に今動いていた方向へ一直線に飛んで行くロンリーの性質を利用したもの。ただ右下へ撃っただけでは地面に着いた瞬間消えてしまうが、右へ軌道変更してからボタンを放せば画面外に消えるまで飛んでいってくれる。

これにより、画面右から来るザコを一気に掃除できるため(当たり方が良ければ硬ザコでも吹っ飛ぶ)、右側からの脅威が大幅に軽減する。少なくとも集団でかかられることはほとんど無くなるだろう。残った奴らは投げなりジャンプアタックなりで処理すればいい。

この「走れロンリー」を使えば、バクレツほどではないがかなり楽にザコ戦を進めることができる。但し、ロンリーは画面内に1発しか存在できないという制約があるので、画面外へ消えるまでは自キャラ周りをショットで守ることができない点には注意(ロンリーのスピードは速いのでほんの僅かの間だが)。また、画面左上に溜まる豆ヘリを撃ちたくなるだろうが、自キャラ周りが確実に安全な場合のみにする。基本的には豆ヘリはさっさと進んで振り切るようにした方がいい。

このゲームでは進行方向は基本的に右であるため、“右”とは進行方向のことを意味する。

 

まさしくザコ戦での最終兵器。バクレツを使えば今まで述べたような小難しい理屈やテクニックなどは全く必要無くなってしまう。それほどの強さを持つ武器である。

バクレツを使用する場合は、基本スタイルとは全く違った進め方になる。
ジャンプアタックを使わず、「通常ジャンプ→右下へバクレツを2発」をひたすら繰り返しながら進む。たったこれだけ。バクレツはボタン押しっぱなしではなく、2回押して撃つ(近距離撃ち)。

  こうすると、ザコはほとんど自キャラに近づくことさえできなくなってしまう。その前に皆ことごとくバクレツの餌食になってしまうのである。バクレツの爆風2枚重ねの威力は凄まじく、硬ザコであってもあっさりフッ飛ばしてしまう。それでもたまに抜けて接近してくるザコもいるだろうが、この戦法では常にボタンを押し放ししているため、近づいてきた敵に対しては自動的に投げが発動するカラクリになっている。よって敵がどうしようが、何も考えず上記通りの操作を繰り返していれば全く問題無い。これはもう作業。

この戦法をとっている限り、豆ヘリのショットくらいしか食らう要素は無い。ハッキリ言って無敵である。暇があったら画面左上に溜まる豆ヘリに1発爆風をぶち込んで掃除してもいいが、バクレツの爆風は画面内に2つまでという制約があるため、下手なタイミングでやると自キャラ周りが(ほんの僅かの間だが)危険になる場合があるので注意したい。

 

<幹部ザコについて>

幹部ザコ
  ザコ戦の途中に出てくる中ボス的存在。こいつが出てくるとスクロールがストップし、倒すまで先に進めない。倒すと必ずハートアイテムを落とす。

攻撃手段は基本的にザコと同じだが、耐久力が高く、また人間サイズのボスキャラや自キャラと同じように「ダウン」がある。一定数以上の攻撃を受けるか、投げた場合にダウンする点は同じだが、人間サイズのボスと違ってジャンプアタックが多段ヒットするなど、若干違う点もいくつかある。
攻撃傾向が各幹部ザコ毎に異なるので、それについては各出現ポイントで説明する。

幹部ザコ戦の特徴

  1. 幹部ザコが出現したら、幹部ザコを倒すまで新たなザコ・豆ヘリは追加されない
  2. 幹部ザコを倒した時点で画面内にザコ・豆ヘリが残っていた場合、それらは全て幹部ザコと一緒に消滅する

幹部ザコとの戦い方

それぞれ攻撃傾向が違うのだが、どれも基本は同じ。まず画面内に残ったザコ・豆ヘリを先に片付けて幹部ザコと1対1の状況にする。後は、とにかく逃げ回りながら距離を離して幹部ザコを撃つ。ハラキリなどは接近しなければ仕方が無いが、それでも「撃ちこみ → ダウン → 逃げる」を繰り返して戦う。

 

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